2011年2月14日月曜日

GIM-V のGPU実装

松浦君の修論テーマの方向性が決まりました。
「大規模グラフ分析プログラミングモデル GIM-V の マルチ GPU による実現と高速化」

この研究の肝は以下の2つです。
(1) マルチノードでかつマルチ GPU 環境を十二分に活用した高速化.
(2) GIM-V のモデルを記述した論理実行モデルの提唱と最適化コード生成

 西井君のテーマである Incremental GIM-V (ストリーム計算)のテーマと大きく関係していますが、バッチ計算とストリーム計算を両方享受できるような統一的な実行基盤を作ることも当然視野に入れます。この統一的な実行基盤で欠かせないのはスケジューリング機構ですが、松浦君の「バッチ処理とストリーム処理のスケジューリング機構」と石井君の「ストリーム処理のクラウドへの委譲」に関する研究がその先駆け的な研究という位置づけになります。

あと不足しているのは、特に大規模グラフデータを格納する分散ファイルシステムへのアクセス機構とローカリティを意識したデータスケジューリングです。また、耐故障性も重要です。この点に関しては、新M1の新たな研究となるか、新B4の研究になるかは相談で決めていきましょう。

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