2012年1月7日土曜日

Wikipedia SOM (Self Organizing Map)

Wikipedia SOM

https://kaigi.org/jsai/webprogram/2011/pdf/329.pdf


Web ブラウザを経由して誰でも編集可能なオンライン百科
事典「Wikipedia」は,半構造化されたデータ構造を持ち,幅
広い分野に高い網羅性を持つなどの特徴を持つことから,人
工知能,自然言語処理,Web マイニングをはじめとする各種
の研究分野で,コーパスとして活用されてきた.Wikipedia 上
に公開される情報は日々増加しており,全ての言語を合計する
と,1,800 万以上の記事が存在する.この結果,どの分野にど
の程度の情報が存在し,分野同士がどうつながっているのか,
といったような Wikipedia の全体像を把握することが困難に
なっている.Wikipedia をコーパスとして利用する研究にお
いては,データの特性に応じてアルゴリズムを設計することが
多いため,どのような記事集合がどれほどあり,どのようなク
ラスタがあるのか,クラスタ間の関係はどうなっているのかな
ど,全体を俯瞰することが重要である.また,Wikipedia の閲
覧や編集など一般ユーザとして関わる場合にも,全体を俯瞰す
ることは,不足している情報を把握することや分野同士の関係
性を調べるといった用途において重要であると考えられる.
本研究では,神経細胞移動に着想を得た自己組織化マップ
アルゴリズムの「MIGSOM」[Nakayama 11] をWikipedia に
適用し,全体情報を俯瞰する方法を提案する.MIGSOM は,
大規模な疎データを可視化し,文書マップを作成する技術であ
る.MIGSOM には二つの特徴がある.一つは大規模なデータ
に適用した時にも安定したクラスタリング性能が期待できる点
である.もう一方の特徴は,ズーム機能を利用したクラスタ解
析が可能な点である.これにより,大局的なクラスタと局所的
なクラスタの解析が可能になっ

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