さて、今年の研究室の目標を列挙しましょうか。まずは昨年から続いているプロジェクトを更に進展させ、きっちりと国際学会まで通しましょう
StreamGPU
- 卒論、情報処理学会全国大会、SACSIS 及び国際学会での発表
- 差分データ送信などのデータストリーム処理+GPU ならでは最適化手法の考案と評価
- マルチ GPU における評価
- 新たなアーキテクチャ (Fermi) 上での評価
- SST 以外のアプリケーションを用いた評価
- 卒論、情報処理全国大会、SACSIS 及び国際学会に通す.
- Hadoop との統合(松岡研究室との共同研究)
- パブリックなサービスとして公開する。国内学会、国際学会に通す
- トラフィックのパターン解析
- 意味付け(アメダスやインフルエンザ流行度合いなどのトレンド分析)
- StreamCloud : クラウド上におけるストリーム処理システム: Amazon EC2 / Eucalyptus 上における Elasticity を利用したスケーラブルなストリーム処理システム。さらに Xen や Hypervisor 上での System S の性能特性を調べます。
- StreamShedder: Load Shedding 技術の追求: SSD などの高速ストレージを用いた高負荷時におけるデータの退避技術。ターゲットアプリケーションとして Twitter などを例に評価すれば良いでしょう。これは松浦君の卒論でフォーカスしている StreamDS を強固にする技術として重要です。Zip の法則などのアプリケーションのセマンティクスを活用した Shedding 手法も考案できるでしょう。
- StreamAR: 拡張現実システムにおけるストリーム処理技術を用いたスケーラブルなソフトウェア基盤の構築。及び iPhone や Android 上での鈴村研究室発の AR アプリケーションの公開。
- StreamScript: ストリーム処理の開発生産性の向上: 現在の SPADE/System S では、ユーザーがカスタマイズしたコードを書く際には、別途 C++ でコードを書かなければならず、Agility が低いです。この問題点に対して、Python, Ruby などのスクリプト言語ベースでのユーザー定義オペレーターを記述できるように改良し、開発生産性を向上させます。実装としては、既に Java でユーザー定義のオペレータを作れる JavaUDOP というものがあるので、それを利用して、JVM (Java Virtual Machine) ベースで実装されたスクリプト言語処理系を呼び出すようなアーキテクチャになると思われます。
- ストリーム処理システムの実装: SPADE のシンタックスは踏襲し、 それを処理するシステムをスクラッチから構築する。
- スケーラブルなリアルタイム音声処理への応用(新メンバー西井君に期待)
- 次世代 DNA シーケンサー及びバイオへの応用
- 楽天などの Web サイトのログ高速処理
- 環境関係: Live E! プロジェクト, Boston 近郊の気象データ
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