先日の大学院講義「大規模知識資源処理」の演習発表の中で、ミンハイさん(計算工学専攻・村田研究室4年生)が Web サーバーのアクセスログから、アクセスしてきたユーザーのクライアントの IP アドレスを取得し、そこから位置情報(緯度、経度)に変換し、Google Map に表示するアプリケーションを構築し、発表してくれました。
IP アドレスのリアルタイム検知はボットネット対策やマーケティングに応用できる可能性を秘めていますが、研究としての味づけをよりつけるには、このアプリケーションの性能評価をより徹底的に行う必要があります。
Web 周辺のベンチマークは決まっていて、SPEC という標準化団体で策定している SPECWeb2005 (http://www.spec.org/web2005/) というものがあります。このベンチマークには、世の中の代表的な Web サイトのトラフィックや計算量を網羅的に示すために、Banking(SSL つきのオンラインバンキング)、E-Commerce(ショッピングサイト), Support (ドライバーなどのダウンロード)の3つのシナリオから構成されています。
SPECWeb2005 が吐き出すスコアは、スループットとレイテンシ(応答時間)がどのくらい満たされているかなどを複合的に考慮しているので、リアルタイムWeb モニタリングを導入することによって、そのスコアに対してどのくらいの影響があるかを考察すれば良いでしょう(もちろん、”ほとんどない”という結論が出るのがベストですが)。
gnuplotでeps
12 年前
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