2009年10月13日火曜日

Quantitative Comparison of Xen and KVM

オープンソースのハイパーバイザとしては XenKVM (Kernel-Based Virtual Machine) が有名だが、その定量的比較を行った論文。
"Quantitative Comparison of Xen and KVM" (PDF)

以下、論文の中身。

- benchvm というオープンソースのハイパーバイザ用のベンチマークソフトが存在

- Linux のカーネルのコンパイルが CPU も I/O も程よく使うので、この手の世界ではコンパイル時間で比較を行っている。KVM も Xen も 仮想化なしに比べて半分以下の性能。仮想化なしを 1.0 とすると、Xen は0.487, KVM は 0.384 という結果。

- CPU のみを使う場合は、仮想化なしに比べて Xen も KVM もほとんど変わりなしで、やはり I/O が一番仮想化のオーバーヘッドが効いている。

- また、複数の VM が実行される状況で、 Performance Isolation (互いに性能への影響を与えない)がうまくいっているかどうかのテストをしている。メモリや Fork, CPU Disk, そしてネットワークの送信、受信それぞれの比較を行っているが、ネットワークに関しては Xen も KVM に関してもどちらもよろしくない。 System S のようなデータストリーム処理で使用するには不向きだが、逆に言うと、いろいろ最適化ポイントがありそうだ。

- 最後に何個の VM を立ち上げられるかをテストしているが、Xen の方が圧倒的に上回っており、KVM は散々たる結果となっている。

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